Form-i GINZA SIX店です。
いつもご利用ありがとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。
今回もデニムの丈詰めやリペアをお直し屋の視点から皆様にご紹介していきたいと思います。
第二弾は「裾残し加工」
長年穿きこんだようなデザインを手軽に楽しむめるウォッシュ加工やヴィンテージ加工ですがせっかくのヴィンテージ加工も丈を詰めてしまうと無くなってしまい、裾周りだけ新品のような仕上がりになってしまいます。
そこでそのヴィンテージ感を生かすための丈詰め方法が「裾残し加工」です。
お直しのお店によっては「かぶせ」「アタリ残し」「貼り付け」など色々な呼び方がありますが、
今回は一番ベーシックな裾残し加工をご案内いたします。
(更にこだりたい特別なデニムには、こちらの加工残し「GINZA スペシャル」をお勧めしています。)
デニムを仕上がりの寸法でカットし、切り離した裾のステッチを解きます。
この裾に縫い代を付けてカットし…
ミシンでパンツ本体と裾のパーツを縫い合わせます。
最後にステッチをかけて完成です。
表から見ると新しくかけ直したステッチの上にはぎ合わせた縫い目が見えます。
裏は元の仕上がりと比べてもあまり違和感が無いのでロールアップもしていただけますし、
もちろんチェーンステッチで仕上げることもできます。
デニムをデニムでくるんで仕上げるため厚くなってしまうのは難点ですが、
裾周りのデザインを残したまま丈が詰められるのはブランドの特色を生かして着ることができます。
この裾残し加工は元のステッチより2センチ以上上側に出来上がりの位置がこないとできません。
今回は元々のステッチ糸をほどいて新たにステッチをかけなおしていますが、
糸やピッチが特徴的なステッチの場合は、ほどかずに仕上げる方法もございます。
ただし、下の写真のように裾上のデザイン的なダメージを残してお修理することは、ご紹介の方法ではできません。裾上のダメージは無くなってしまいます。
どうしても裾周りのダメージ加工を全体的にそのまま残して丈を詰めたい場合は、ダメージに干渉しない位置でカットする方法をご提案しております。
(当店では新たに脱色やダメージ加工を施すことはできませんのでご了承ください。)
その他店頭にてご相談くださいませ。
フォルムアイ GINZA SIX店 Staff:SM/SH
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03-6264-5113(Form-i)
※当店ではお修理品を郵送で承ることはできません。オンラインでの受付、お問い合わせは弊社公式WEB「ネットで注文」をご利用くださいませ。(URL:https://form-i.co.jp/web_order/)
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